郡上市八幡町にある長良川の支流『吉田川』の中河原公園を会場に、毎年8月第一週日曜日に開催しています。会場はたくさんの観光客や鮎釣りを知らない方が観戦できるよう、街の中心部に近い場所で開催しています。このイベント最大の特徴は、中高生を対象としたイベントを現役の中高生が運営するということです。
10年前、数名の学生が「もっと釣りをする友だちを増やしたい。」という願いのもと、中高生を対象とした鮎友釣り大会を提案しました。
現在はその思いを受け継いた後輩たちが中心になり、卒業したOBが後輩のサポートをしています。
当初は郡上市内の中高生に限ったエントリー範囲でしたが、2022年には岐阜県内に拡大し、2023年は台湾から選手を招待し国際大会となりました。そして2024年、10年前からの目標だった日本全国からの選手を募集するまでに成長しました。
従来のような釣り大会では、『釣りに興味のある人にしか楽しめない』と考え、釣りに興味のない方々にも楽しんでもらえるような『鮎EXPO』を同時開催しています。
多くの来場者の方々に楽しんでいただける会場をつくることを願い、飲食店や福祉団体、多種多様な出店者を募集し、鮎EXPOでしか見られないイベントとなっています。また、来場者への振る舞いとして鮎の塩焼き無料配布や、事前イベントとして郡上を知ってもらうためのスタンプラリーを開催しています。
ご来場いただいた方に鮎友釣りの仕組みをわかりやすく知ってもらうために、プロのアナウンサーを使った鮎友釣りの実況解説や、学生考案の水遊びができるアミューズメント施設などを設置させていただき、数千名を超える方々に来場いただくイベントを開催することができました。(近年開催された鮎友釣りの大会で最大規模)今後はさらなる規模拡大を目指し、鮎友釣りだけではなく、自然により親しんでもらえるようなイベントを目指していきます。
少子高齢化や地方の若者離れが課題とされる昨今。鮎釣り文化においても、若者の参入や担い手不足が懸念されています。とあるデータでは『20年後に鮎釣り文化は消滅する』といわれています。かつてはプロの選手も存在していた鮎釣りですが、今は見る影もありません。釣具メーカーのイベントが年々縮小していくなかで、それでも当会のイベントが拡大を続ける理由があります。それは『時代を変えるような選手が誕生するには、それに見合った大きな舞台が必要であるから』と考えているからです。
先のWBCやサッカーのJリーグ、ゴルフや将棋界に登場するようなスター選手を誕生させるには、その選手に見合った大きな舞台が必要不可欠です。そしてなにより「もっとたくさんの人に、釣りや自然の良さを知ってもらいたい」という発起人の想いを叶えるためには、より多くの人たちを巻き込んだイベントが必要です。また、日本人のほとんどは『鮎の塩焼きは美味しい』ことを知っているのに『鮎の釣り方』を知らない。つまり、伝え方次第で爆発的に鮎釣りが普及する可能性があるということです。
これからの時代を担うようなスター選手の輩出を目指して、中高生鮎友釣り選手権はこれからも若者が憧れ、大人が羨むような舞台を作り続けます!
ー 10年前の約束 ー
私たちの夢は、全国や海外から鮎友釣りを愛好する学生を会して、世界一の学生を決める大会『鮎友釣りワールドカップ』を、10回目の記念大会(2025年開催予定)として開催することです。『鮎友釣りワールドカップ』を成功させるために、多くの方々から共感をいただき、応援していただける会になっていくことができるように、地道な活動をこれからも続けてまいります。
学生が始めた小さな夢が、世界中を巻き込むような大きな夢になる瞬間が、すぐ目の前まできています。当会はこれからも学生の『やってみたい!』を全力で応援します。
主催 郡上鮎の会